自分の「好き」を語ってみる③
今回は『鋼の錬金術師』を話させていただきます
この物語は、人を錬成するという禁忌を侵し、体の一部を失った兄エドワードエルリックと体を全部失くし、魂を鎧に定着した弟アルフォンスエルリックが自身の体を元に戻すために、旅をつづけ、やがて大きな陰謀へと巻き込まれていくお話です。
ダークファンタジーと呼ばれ、人間を作る「人体錬成」による命の価値とは何か、戦争によって失われたものなど重いテーマもありますが、全体的に暗さを感じさせたないようなコミカルな話やいろいろ考えさせられるシリアスな話など、とても面白く描かれていました。
この物語は錬金術を元にしており、錬金術の理論の中にある
「質量保存の法則」や「等価交換」についてが語られます。
「質量保存の法則」
質量が一(いち)のものは同じく一(いち)のものしか
水の性質は同じ水属性のものしかできない
「等価交換」
何かを得ようとするなら、それと同等の対価が必要
一見当たり前のように聞こえますが、これは仕事についてや人生全般にも通ずることだと思います。
なぜならば
自分のこれまでのキャリアを振り返るにあたって、
「どのような経験をしてきたか」はつぎにどのような経験へとつながるか 「質量保存の法則」(属性との関係)
「自分の経験からどのようなことを得てきたか」は自分の経験の振り返り、人生の棚卸として 「等価交換」
のようにも考えられます。
ほかにも、体を失くした弟アルフォンスは、ある時自分の存在に疑問を持ちます。
体を失くし、魂だけとなった自分は本当にアルフォンスエルリックなのか、魂に情報をつぎ込めばアルフォンスエルリックという存在を作れるのではないのか、そうすると自分は作られた存在なのか…
そんなじぶんに苦悩する場面は、改めて「自分を証明する」ということの難しさを感じました。
そして、エドワードエルリックとアルフォンスエルリックの幼いころ、錬金術の修行のためにある無人島で1か月サバイバルを虐げられます。
その時に師匠から
「全は一、一は全」
この言葉の意味を考え、一か月後に答えを出すように言われます。
はじめは全く分からず二人は苦悩しますが、島で生き抜くことを通じて、
自分は世界の一部であり、世界はその一部の集合体であることに気づきます。
そして世界は想像もつかないほどの大きな流れであることを理解し、そこから「分解」「再構築」することこそが錬金術であることに気づくのでした。
人の心、心理学を勉強した後に改めて読み直すと、心の葛藤や世界と心理のつながりなど、とても物語であることを改めて感じました。
また、「鋼の錬金術師」を引用させていただき、ワークショップなどができれば、その時は
①「質量保存の法則」と「等価交換」を使って、自分の今までを振り返ってみよう
②自分を証明する難しさ。zoomを使って、姿を現さず声を変えた状態で、自分自身を証明してみよう。
③「一は全、全は一」自分の一つ一つの行動が世界にどのような影響があったのか、そして自分にどのように返ってきたのか
自分と世界の円環図を描いてみよう
こんなワークショップをしてみたいですね
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