コミュニケーションのすれ違い(応用)
あたしンちより
今回はあたしンちより「みかん、おふくろの味」でのお話です。
学校で、友達からそれぞれの家でのおふくろの味を聞いたミカン。
家に帰って母にタチバナ家のおふくろの味について尋ねるも、毎日ご飯を作ってるから「毎日がおふくろの味でしょ」と言われてしまいます。
間違ってはいないのですが、いまいち納得できないミカン。
「じゃあお母さんの得意料理は?」と尋ねるも、ちゃっちゃとできる料理つまり「手抜き料理」が得意と言われてしまいます。
結局おふくろの味が分からなかったミカン。
次の日の献立は味噌汁とごはんのみ。
弟のユズヒコは不満を感じるも、お母さんの圧に不満を言えない状況となってしまいます。
手抜き料理が得意なことに特に問題を感じていないお母さん。しかしこの後、お母さんの価値観が変わる出来事が起きます。
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その後お父さんが帰ってきて、おかずについて尋ねると「ちくわ」が追加で出てきます。
実はタチバナ家にとってちくわは良く出てくるメニューであり、とても重宝しています。
その時お父さんが「これだけは味が変わらないな」とちくわを褒めるとミカンはあることに気づきます。
いつも変わらない味、それはつまりおふくろの味である。だから我が家のおふくろの味は「ちくわである」
この気づきにお母さん以外は全員納得。ミカンたちはみんなちくわの事を美味しいと褒めます。
しかし、お母さんはちくわがおふくろの味ということにショックを受けます。
その次の日、お母さんは心を入れ替えたように豪華な夕食をふるまいます。
「上手い、上手い」と喜ぶミカンやユズヒコ。
手抜き料理を主にしていたお母さんの心が変わった出来事でした。
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今回お母さんはかたくなに「手抜き料理」こそが大切であると思っていました。
しかし、なぜこのかたくなさがガラッと変わったのでしょうか?
その一つとして考えられるのは
ずっとミカンは手抜き料理を正面から否定しています。ただ否定しただけでは反発するのは当然かと思います。
しかし最後のちくわのやり取りではお母さんに関しては否定は一切入っていません。
ただ我が家のおふくろの味を知りたくて、ちくわがおふくろの味と気づいた。そしてちくわをひたすら褒めている。
しかし、お母さんは間接的に自分の料理に関して否定されたようにショックを受けます。
ここにはミカンとお母さんのコミュニケーションのすれ違いが起きていると考えられます。
ミカンはただちくわを褒めて、おふくろの味と納得しただけで、お母さんに対しては何も言っていません。おそらくお母さんを否定する意図などはないでしょう。
しかし、その様子を見たお母さんが受けた印象は自分の料理が否定されたと受け止めています。
このように全く意図していないコミュニケーションが時には人を動かすこともあり、受け手が考えるきっかけを与えることもあります。
以前お話したコミュニケーションのすれ違いは、両者にとって良くない方向になりましたが、時にはコミュニケーションのすれ違いが人の意識を変えるきっかけにもなりえることが分かりました。
意図しないからこそ起きるコミュニケーション。その方向は誰にも分かりませんが、だからこそ面白さがあるのだと思います。
ちなみにこの話を見てから、ちくわを食べる回数が増えました笑
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