「主訴」と「問題」の違い
昨日、お世話になっている先生とたまたま仕事で一緒になり
その時に出てきたお話です。
相談において、相談者は最初に
「○○で悩んでいる」と言った訴えをしてくることが多いです。
それに対して受ける側はその訴えた問題とどう向き合うかを
考えることが多いです。
これは間違いではないですし、普通の事だと思うのですが
少し、角度を変えてみるというのがこれからのお話です。
○○で悩んでいるということで、これをそのまま承るとしたら
この○○を失くすまたは少なくするなどといった方向に行くのが
多いかと思います。
相談者本人も望んでいることも多いため、特に問題なく見えますが
ここで、受ける側としては同じ視点に立つだけではなく、時には少し違う視点に立つこともまた重要となります。
この相談者が訴えた○○をそのまま「問題」としてのみ扱うのではなく
それよりもその先にあるこの○○があるからどのような「困りごと」が
あるのか、そちらを確認することで訴えた○○の意味がまた変わってくることも少なくありません。
例えば仕事が決まらなくて困っている。
これをそのまま承るとすぐに仕事を見つけるための支援で、仕事の紹介などが始まるかと思います。
しかし少し角度を変えてみると、
「仕事が決まらないことでどのようなことに困っている」かを聞くと
質の違う話が出てくるかもしれません。
たとえば、仕事が決まらないことで、家族から責められて余計に焦りと不安が出てきた、または自分は何もできないと言わているようで自信がなくなったといったことがある可能性もあります。
そうなった場合は仕事を見つからないが問題より、家族との関係の問題や自信喪失の問題の可能性も十分に考えられます。
そうなった時、この問題を相談者と支援者で改めて「定義」する必要が出てきます。
たとえば
仕事が見つからなくて、家族からも責められて辛いですよね…
家族がもう少しあなたのことを応援などをしてくれたら
少しお気持ちや状況は変わるでしょうか
仕事が見つからず、社会から不必要と感じられるのは辛いですね…
一緒にあなたの強みなどを見つけて、あなたにしかないものを
見つけていきませんか
といった具合にすると
「仕事が見つからない」の訴えた問題から
「家族との関り」「本人の強み探し」といった話となり
話し合う「定義」もまた変わってきます。
このように訴えた問題をそのまま受け取るのではなく
それによってどんな「困りごと」があるのかを聞くと
問題そのものが変わる可能性も出てくるという事です。
なかには聞いてみると「考えてみると特に困ってはいない」といったことも出てきました。
一緒に問題を考えることも大事な反面、問題をそのまま受け止めるだけでなく違う角度から考えることもまた、必要だと思うお話でした。
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