相談という場所
最近感じていることやニュースで気になる意見があったのでお話します。
この前、僕が経験した100人無料相談を勧める講座をしていたのですが、これから相談業で活躍をされたい方が多くこられておりました。資格をとったものの、どのように活かせば分からずに迷っている様子の方も見受けられました。
その中で感じたのは、相談する場所をどのようにして「提供」してもらえるかのように考える方も少なくないように思えます。
自分が相談を受ける場所を求めている人が多いが、実際はその場所を見つける、または作り出すのもまた相談業務においての能力なのではないかと思います。
僕もそうですが、この相談を受ける世界の最初の一歩目が難しいのは、この能力が鍛えられていないまま、放り出されているようにも感じています。
この世界での実際の力の入れ方が違うような気がするのも以前から感じていました。
どのように相談者と向き合うかなどの療法や知識のスキルアップは頻繁に宣伝されており、受けやすいのですが、肝心の相談したい人が相談をできる場所や相談を受ける人の橋渡しがほとんど機能していないようにも思います。
もしも実際に相談をしたい人が相談を受ける人より少ないのであれば、飽和状態となっても仕方ないと思っていたのですが、今日のある芸能人のニュースの中で気になるグラフを見つけました。
「つらい、しんどい悩み、相談できる場所を知っていますか?」
答えは知らないが80%。この数字をみてどのように感じるでしょうか。
そもそも場所を知らないこと自体が問題であり、この場所とは何を指すのだろうかと疑問が浮かびます。
公共施設や学校、病院などが浮かんだのですが、それだけが全てなのだろうかと。
一つ浮かんだのは自分自身の存在自体が場所ではないか。何かあった時、自分という人間が浮かんでくれて話したいと言ってくれればそれも立派な場所ではないか。そのようにも思えました。
その場所になるには当然、相手に自分を知ってもらわなければなりませんが、その自分を知ってもらうという努力もまた先ほどお伝えした能力と関係してくるかと思います。
これは良くお伝えしているのですが、そもそも身近に話を聞いてもらいたい、悩みがある人がいるかを見渡してみるのも一つかと思います。身近な悩みに気づかないのであれば、全く知らない人の悩みに気づくのは難しいのですから。
もし、相談業で活躍したいと考えているのであれば、まず身近な方からアンテナを張ってみてください。もし身近過ぎて難しいのであれば、誰かに相談を進めてみる、それも一つです。それをリファーと言いますし、相談において大事なことでもありますので。
少しでもこの「知らない」を減らせれば、何かが変わるかと思い、一石を投じてみる投稿をしてみました。
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