ハーモニックアイデア(2D平面から3D立体へ)

今回も前回に続いてSVを受けたときのお話をさせていただきます。

前回は一つ一つの関わり方、アプローチの中にはどのような背景や意図、意味があるかを考えていく「思考的積み上げ」について話しました。

では、「思考的積み上げ」をしていくには、どうすればいいのか。そのやり方の一つととして出てきたのは
「ハーモニックアイデア」
です

アイデアを出すやり方には、0から生み出すか、今あるものを組み合わせていき新しいアイデアを作っていくかがあります。
ハーモニックアイデアは後者の複数のものを組み合わせて新しく作っていくやり方です。

なぜこのハーモニックアイデアが思考的積み上げとつながるかというと、知識や技術といったアイデアはそのまま使う、伝えるだけではただのコピーであり言わば平面の状態といえます。はっきり言えば本で読んだ知識をそのまま伝えるのであれば、本があればいいのです。
しかし、もし一つの知識、技術に別のものが組み合わさるとどうなるでしょうか。平面のものと平面のものが掛け合わされ、それは立体を持ち合わせていきます。

例えば自分の例でいえば、漫画の講座があげられます。

例 漫画あたしンちより、相槌が得意で特徴的な相槌をする友達と相槌が下手なお母さんの話
           ×
産業カウンセラーで相槌だけで5分ほど話してみる相槌の練習

以前、産業カウンセラーの養成講座の中で
相槌の大切さを知るために、5分間話を聞く側は相槌だけで話してみるという練習をしたことがあります。この練習は大切なことですが、これをそのまま使っても、コピーであり、平面です。
しかしここで漫画の話を組み合わせます。
それはあたしンちという漫画の中で、相槌が得意な友達と相槌が下手なお母さんである話があるのですが、その話を組み合わせることで、より日常的な関わり方がイメージしやすく、相槌の大切さが理解しやすいという、新しい立体的な面が出てきます。ほかにも得意な相槌を探してみるなどの新しい練習もできるといった面も浮かび上がりました。

このように、心理と漫画の一見共通点が見えないような部分も組み合わせることで新しいものが生まれるのです。

特に大切なことは
『ハーモニックがどのように成立するか』
それは学んでいるから成立する

学んでいくうえで成立することと、TVなどで流れてくる情報をつなげるでは似ているように見えますが、違いがあり、意味がずれてきます。
その違いはいわば
情報のつなぎは平面+平面でどこまで行っても平面です。
しかし学びからの成立は平面×平面の立体となり、新しいものが生まれているのです。

そして、この立体を考える人間はいい講師であるし、いいカウンセラーでもあるということ。
誰から聞いたからと言って、そのままを語っている人の話は厚みがないということ。

特に後者は自分もしてしまっているときがあるので、自戒も込めてここに書いておきます。

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