『殺意【感情】を教わった』『抱(いだ)いちゃいけない種類の殺意【感情】があるって事』『その殺意【感情】から引き戻してくれる友達の大事さも』
前回、自分の感情が出たブログを読んだ人から声をかけてもらう事が何度かあった。それほどまでに感情が伝わったのだろう。
前にもほぼ同じようなことがあり、その時も強い怒りが出ていた。
自分で書き出して吐き出したり、コントロールができるのならば問題なかったが、怒りの出来事があった直後からしばらくはそんなことはできなかった自分がいた。相手に対する強いコントロール不可の感情が結局は自分に返ってきて苦しめていた。
途中で声掛けやある人に話してみて、ようやく自分の中で納まりがついたが、この経験がある漫画の話を思い出す。
好きな漫画でバイブルにもしている『暗殺教室』
この漫画は突然ある落ちこぼれのクラス(E組)に現れた化け物(殺せんせー)がクラスの担任となる。同時に懸賞金100億がかけられたターゲットとなり、先生と生徒でありながら、暗殺者とターゲットでもある歪な関係の教室のお話。
夏休みにレジャー施設の島で楽しんでいたE組だったが、遊んでいる途中でクラスの大半がウイルスにやられてしまう。それは雇われた殺し屋集団の仕業だった。ウイルスの治療薬を求めて殺し屋集団に挑んでいく際に、雇った人物はかつてのE組の元先生と判明。E組の生徒の一人(渚)に恨みを持っていたのだ。
渚によってE組を追われた恨みを晴らすために、力で屈服させた後に、治療薬を目の前で破壊してしまう。
その時、渚は逆上して、本気で殺そうと殺意をもってしまい、冷静になれずにいた。
その姿をみたクラスメイトの一人が、
「ウイルスなんざ、寝てりゃ余裕で治る」
「そんなやつでも息の根とめれば殺人罪だ。キレて100億のチャンスを手放すのか」
クラスメイトの言葉に少し冷静になった後、殺せんせーは
「その男を殺しても何の価値もない」
「逆乗しても不利になるだけ」
彼は治療薬に関する知識はないから、すでに倒している毒使いにきけばいい、そんな男は気絶程度で十分。と
クラスメイトの激励と、殺せんせーのアドバイスで、我に返った渚。そして、渚はかつての元先生に打ち勝つのだった。
その時に渚は今回のことを振り返った。
この元先生から
『殺意を教わった』
『抱(いだ)いちゃいけない種類の殺意があるって事』
『その殺意から引き戻してくれる友達の大事さも』
自分の中にある否定的な感情を覚えながらも、引き戻してくれた周囲に感謝することとなる。ちなみにこのウイルスは一過性であり、一晩もすれば自然回復するように作られていたのだった。
目の前で理不尽なことを起こされた時、それは冷静になることができるのだろうか。そんな時に相手に対して湧き出る感情がきれいなものだろうか、そしてその感情に自分が飲み込まれずに済むようになるのだろうか。
これはもしかしたら誰でも経験したことがあるのかもしれない。自分にとっての理不尽は多かれ少なかれ存在するのだから。
今回のある相手の仕事のとり方についてが、まさに自分にとってそうだった。その時に抱いた感情は強い怒りそのものだった。そしてその怒りから憎しみの感情もあった。
嫌な言葉や恨み言が頭に出てくる。しかし恨みは結局自分に返ってくるという話も知っていたので、よくないとは頭でわかっていたが、抑えるのがしんどかった。
そんな時にある人に今回の一連の話をすると、こんな回答が返ってきた。
「神様は主訴を聞かない」
「仮に【相手が不幸になりますように】と願った時、主訴の【相手】は聞かれずに、『不幸になりますように』だけが伝わる」
「だから自分に返ってくるんだよ」
その言葉を聞いて、自分の中ですっと腑に落ちた。恨みがなぜ返ってくるのかを自分なりに解釈することができたからだ。
そしてその後にも、ブログを読んだよ、と声をかけてくれた人がいたから、こうして冷静になって、また一連の事をブログに書けるようになった。
渚のように『抱いちゃいけない』と感じている感情は誰もが持っていてもおかしくない。しかしその感情を持ってはいけないよ、もたないようにするにはどうしたらいい。といったものは、もはやキレイごとでもある。それは持ったことがない人間の意見のように思う。
本当に大事なのはその感情を持った人に対して、その感情を受け止めながらも、『引き戻すために何ができるか』を考えることの方が大切なのだろう。
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