『相手が弱い【悪い】と見たら…俺もああいう事しちゃうのかな』
YouTubeでよくエガちゃん(江頭2:50さん)のチャンネルを楽しく見させてもらっているが、最近あるテレビ番組での出来事で問題となってしまった。自分も気になったので、内容をネットで確認して、ざっくり言えば、ある女優さんを泣かしてしまったということになる。
確かに今の時代だと問題に見えてしまうと思いつつも、彼のキャラクターから求められたことをしているようにも思って、ファンでもあるため、擁護的に考えてしまう。
しかし、問題は思わぬ所にいってしまう。エガちゃん(江頭2:50さん)が謝罪の動画をして、全面的に自分が悪いと言われていたのにも関わらず、今度は女優さんに対しての攻撃が始まった。他にも番組サイドが悪いと言った意見も出て、
「何が原因なのかを探り、そこに攻撃する状況」
が生まれていった。
自分自身も女優さんに対して、最初はどうしてもマイナスイメージを持ってしまったが、さすがに気になったので、SNSを見てみると、怖い言葉が多く残されていた。
前から誹謗中傷に関しては、気になっていたのだが、ここでは漫画「暗殺教室」でもこの構図と心理が分かりやすく出ていたので、お伝えしたい。
暗殺教室の舞台では、成績不良の生徒が集められ、学校中から批判・差別の対象となっている通称エンドのE組が存在していた。
物語の核になる生徒はエンドのE組の生徒なのだが、そのうちの一人、前原はイケメンでモテるのだが、ある時付き合っていた女子生徒の浮気が発覚する。女生徒は最初はバツが悪そうに罪悪感を持ち言い訳をしようとするが、すぐに前原をE組という理由で攻撃的になり、最後は逆切れと正当化のオンパレードで前原を振った。
前原自身は恋愛は自由にすればいいと思いつつも
『「そーいやコイツE組だった」「だったら何言おうが何しようが私が正義だ」』
『後はもう逆ギレと正当化のオンパレード。醜いとこ恥ずかしげなく撒き散らして』
『…なんかさ悲しいし恐えよ』
『ヒトって皆ああなのかな。相手が弱いと見たら…俺もああいう事しちゃうのかな』
彼の言葉に同じE組の生徒も、自分もE組じゃなかったら皆とどう接していたのか、疑問に感じていた。
暗殺教室の話では「弱い」だけれどこれを「悪い」に変えても、同じように感じている。最初にお伝えした騒動の言葉の裏には「原因の追究」つまり「悪」が存在している。
「悪」の反対は「正義」であり、
『「だったら何言おうが何しようが私が正義だ」』だからこそブレーキの利かない言葉がどこまでも流れるのだろう。
ちょうど騒動があった数日後、その女優さんがラジオのパーソナリティを務める番組が流れて、彼女自ら今回の騒動を語られた。彼女自身は生放送だからこそ起きた一つのアクシデント、それが全てだと。そして信じられないくらい悪質な意地悪なコメントとも言われていた。
彼女の言葉を聞いて、しっかりと今回の出来事を自分の口から話されたことや彼女の言葉に尊敬した。
今回のような騒動が二度と起きないように、はおそらく不可能なので、せめて疑問をぶつけたい。
E組の生徒が言った
『俺もああいう事しちゃうのかな』
この言葉に対して、NOを言い切れないことを肝に銘じておきたい。
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