演じてみると分かること

テロール教授の怪しい授業より

カウンセラーやキャリアコンサルタントの勉強の中で
「ロールプレイ」という授業があります。

ロールプレイとは
相談内容や背景などが設定された相談者役を相手に演じてもらい、カウンセリングの練習をすることです。

設定された相談内容は
就職活動に悩む学生から、これから転職を考えている中高年の方までと様々です。

このロールプレイによってカウンセラーのトレーニングをするのですが、クライエント役にも実はメリットがあります。

一つは設定された相談者役を演じることで、普段自分が気づかない面に気づくことがあるのです。それは例を挙げると
設定にはできるだけ演じる人に無理が無い程度のものにしますが、当然自分自身ではありません。
ロールプレイ中に、想定していない質問などが出ることはよくあるのですが、そんな時に不意に自分の経験やそれに近いこと、自分が感じていることなどを気づいたら話していたりします。

自分自身の経験だと
ホテルを退職した人を演じた時に
「ホテルでの経験で、特にやりがいを感じたことはなんですか?」
と聞かれたとき、ホテルを退職したまでしか設定になかったのですが、ふいに出たのは
「困ってる人がいて、その方を助けることで感謝された時に、この仕事をしてて良かったと思いました」
と出てきました。

後から考えてみると、それは自分が以前に退職した会社での出来事でもあり、当時の自分の振り返りでもありました。

もう一つは
このコマでも言われている
「異なる他者の考え方」を学習することができることです。

普段の生活で自分以外の立場の人について考えるという機会はなかなかありません。
それは家族などの近い関係などでも当てはまります。
このロールプレイと言われるとあまりなじみがないかもしれませんが身近な遊びでいう「おままごと」が近いです。

自分の子どもがおままごとをしていて、母親役を演じた時、まるで自分を見ているようでドキッとされた経験があるという話を聞きます。
さらに自分が子ども役になって、お母さん役の子どもと関わってみるとまた不思議な体験となります。
その関りの中で「自分はこんなに子どもに怒ってたんだ…」など普段では見れない発見をされる方もおられます。

日常で意識して、別の人を演じるという機会はなかなかないと思います。
そんな時は、今の立場をちょっとの間変えてみるのも一つかもしれません。ほんのちょっと仕事を誰かに頼んでみる。そしてその様子を見てみるなど、今と違う日常を過ごしてみるのも一つです。
少し非日常の立場や異なる立場を知ることが自分の視野が広がることにつながるかと思います。

※このコマはマンガサイト、アル様から利用しています。

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