問題が起こる悪循環

テイコウペンギンより

このアニメは普段はブラック企業で働いているペンギンたちの話ですが、今回はその社員であるペンギンが社長になった時のお話です。

ブラック企業に勤めていたペンギンは、自分の会社をホワイト企業に変えようとして、様々な奮闘をします。

しかし、現実はとても厳しく、

・仕事の単価が安すぎる ・納期が短すぎる

・断ると仕事がなくなる

・仕事がなくなると給料が払えないので、仕事を引き受ける

この悪循環に陥ります。

ペンギンは今我慢すれば、ホワイト企業になれると社員を説得してなだめるのですが…

6:10まで見て、今後どうなるか一度想像してみてください

その後、ペンギンの目つきは変わってしまい、社員に仕事の質を求めすぎたり、休日出勤も当たり前、勤務時間のごまかしなど…

それはかつてのブラック企業と変わらない状況が起きてしまいます。

しかし同僚のパンダに「社員をちゃんと見ていない」と諭され、

ペンギンは最後に『大切なことを忘れていた』ことを思い出し、物語は終わります。

今回のお話では、果たして何が問題だったのでしょうか?

・(仕事先)の単価や納期が悪かったから?

・(社員)の仕事の質が落ちたから?

・(ペンギン)が社長として上手くできなかったから?

こんな風に悩みなどの問題を解決しようとする時に、

何が原因で問題がおきているのかを考えてたり、なぜ問題となったのかとその問題の原因を突き止めようとする考え方を

直接的因果論

といいます。

この考え方は私たちが普段馴染んでいる考え方だと思いますが、悩みなどを考える時、この考え方をすると上手くいかない場合も当然あります。

それはなぜかというと、この考え方は原因=悪者として扱うことになり、誰かが悪者として扱われる可能性があるからです。

今回の場合、ペンギンが悪者のようになっていましたが、ペンギンも最初からこのような事態を望んでいたわけではありません。

だとすると、また違う見方をしてみるのも一つです。

それは「互いにどのような影響を与え合って、この問題が維持されてしまっているのか」といったお互いの相互作用を見てみます。これを

円環的認識論

といいます。

この場合だと、

ホワイト企業にしようとするペンギン→無理な仕事ばかり来る→ペンギンの期待に応えようとする社員→無理な仕事をこなす→一歩前進したように見える→最初

の悪循環が見えてきます。

この考え方は誰かが悪者といった考え方ではなく、問題がどのように維持されているかを考えます。

大切なのは、この維持された悪循環を抜け出すことです。

そのために大切な考え方は

①この悪循環の中でも比較的にマシな時はあったか?(例:少しでも単価や納期が良い仕事があったか)

②問題を解決しようとして、かえって問題を維持してしまっていないか?(例:仕事をこなしてしまうからまた来てしまう)

のように考えてみます。

これをそれぞれ

①例外探し

②偽解決

と言います。

 

もし何か問題があり、それを解決しようとする時に、上手くいかなかったら、

①または②のような質問をしてみてはいかがでしょうか?

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問題が起こる悪循環” に対して1件のコメントがあります。

  1. 堀井正之 より:

    悪循環
    身の廻りににあふれてますね
    。。

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