観察・想像・考察
最近ためになる話を聞いたので、少しお話します。
人の話を聞くにあたって、様々な向き合い方があるかと思います。
相手の話をしっかり聞く傾聴姿勢や、アプローチで相手に今とは違う変化を促してみるなど色々ありますが、改めて相手と向き合うにあたって大事だと言われたことを振り返るお話をある時にされました。
話を聞くにあたって、聞く側は相手のことをまだよく知りません。これは当然なのですが、その時にまず必要なのは相手への「観察」です。
観察というのは相手をよく「みる」ことですが、この「みる」にもいろんな種類があります。
ざっと並べるだけでも
見る・視る・観る・診る・看る
とあり、最初の4つは以前にもお話したことがあるのですが、最後の看るは最近初めて知りました。この看るは相手を思いやるや世話をするといった使い方をされます。
この複数の「みる」も段階があって、相手の様子などをしっかり把握しながら合わせていくのが良いかと思います。
そうして、観察をしながらも、相手の方を「想像」していきます。この人はどんな人だろうか、話している言葉の中にはこの人にとってどんな意味があるのだろうかなど、いろんな角度から想像を膨らませて、質問などをしていきます。
この想像力は相談において大事なことであり、相手が言った言葉をその通りに受け取ってしまうと、そうなんだね、辛かったねの一言で片付いてしまうので…その中に含まれた言葉はどんな経験からなのだろうかと想像したり、質問したりすることが相手を理解することにつながるかと思います。
そして相手を知っていくからこそ、どのように関わっていくかをより深く「考察」していきます。考察は検討や分析といった意味もあるのですが、相手にとって必要な情報が何なのかや目標に向かってできる第一歩目(ウェルホームドゴールまたはスモールステップ)などを考えたりする段階でもあるかと思います。
しかし、観察していると自分が考察していたことと違っていたりもすることはあるかと思うので、その時はまた観察と想像をして一進一退をしていくことが大事だと思います。
基本的なことかもしれませんが、自分自身も考察してみて、その考察が自分の思い込みになってしまい、相手の方とずれていることがあったので、書きながらも改めて気を付けていかないとと自戒を込めて書いてみました。
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